【テックアカデミー・Unityコース】体験記

プログラミングスクール『テックアカデミー』のUnityコースを受講した体験談や、学習内容の紹介をしたいと思います。

Udemyでのおすすめコース【テックアカデミー・Unityコース体験記・番外編】_TECHACADEMY Unity

今回は『テックアカデミーUnityコース体験記』の番外編として、本編で少し触れた『Udemy』のおすすめコースをご紹介します。

 

www.udemy.com

Udemyとは平たくいえばオンライン学習サービスです。

現役エンジニアなどが自前で制作したコースを解説動画としてアップロードされており、受講者はその解説に従って学習します。テックアカデミーとの違いは、メンターなどのフォローアップ体制が皆無であること、コースの解説者は会社に所属し保障された講師ではない、つまり講師としては素人であるということなどです。しかしながらコース一つ一つは非常に安価で、セール時は2,3千円程度で1コースを購入することも出来ます。また非常にバラエティー豊かで、あなたが本当に学習したい内容ピンポイントのコースを見つけ出すことが出来ます。ポートフォリオを充実したいときや自分に足りない技術を補いたい方には最適なサービスかもしれません。

 


 

Unityゲーム開発:インディーゲームクリエイターが教えるC#の基礎からゲームリリースまで【スタジオしまづ】

https://www.udemy.com/course/studio_shimazu_nfrpg/

 

概要

昔のドラクエのような、敵とエンカウントしてターン制バトルでボコすというシンプルなPRGの制作方法を学べます。マップはなく、ウェーブ制で進行しダンジョンを攻略する仕様です。しかしながら『タイトル画面』→『町』→『ダンジョン』と移動することは出来るので、シーン遷移についても一応学ぶことが出来ます。

もしあなたがUnityでRPGを制作したいと思ったときは、バトルシステムの基礎を非常に分かりやすく習得できるコースだと思います。

以下、良いと感じた点です。

Unity入門者でも始められる

C#の基礎学習がコース内容に含まれているので、UnityやC#を扱うのが初めての方でも安心して受講することが出来ます。特にこのコースで解説されているList型やforeach文が扱えるようになれば、その便利さに目から鱗のはずです。(確かjavaPythonでも使えたと思いますが)

ターン制RPGの基礎を学習できる

ターン制RPGは処理の流れがハッキリとしているので誰から教わらなくとも作れそうな気はするのですが、いざ完全オリジナルで作ろうとすると躊躇してしまうものです。何かを参考にしたくても意外とターン制RPGの処理の流れや制作方法をきちんと解説している参考書やサイトは不思議なことになかなか見つからないものです。

もしあなたがターン制RPGを作りたいと思う初級者ならこのコースの内容は重宝すると思います。特にコルーチンやシングルトンの使い方を覚えると、RPGを支配していた世界の謎に触れたような気になってゾクゾクとした気分になることうけあいです。

テックアカデミーUnityコースで学べることと大差ない内容を学習できる。

正直、3Dの取り回し以外はテックアカデミーUnityコースで学べる内容と大差ないと思います。アプリのリリース方法まで丁寧に解説していますし。

 

……以上が良いと思った点です。

以下は、物足りないと思った点です。

1対1、攻撃のみ

RPGのバトルは黎明期から複数の敵が出現して、攻撃以外の手段を選ぶことが出来ますよね。ですがこのコースでは複数敵の出現方法や攻撃以外の行動選択の実装法を教えてもらえません。

メッセージやコマンドウィンドウの実装方法は出来合い

解説の途中で、「メッセージウィンドウ等は解説すると時間がかかりすぎるので私が作ったものを流用してください」と指示されます。残念に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その出来合いのメッセージウィンドウのソースコードを読むことで作り方が分かるかもしれませんし、他のコースではメッセージウィンドウを作らせてくれるものもあるので、他に譲るつもりで受講されるのが良いと思います。

レベルアップシステムは未実装

本コースのキャラクターは成長しません。レベルアップシステムに関しては別動画を参考なされるのが良いでしょう。

セーブ機能が微妙

本コースではセーブ機能の実装を内容に含むとしていますが、それはPlayerPrefsというなんとも微妙な機能を使ったものです。便利でお手軽な手段なのですが、普通のRPGのような大量のパラメータやフラグを管理するには心許なさすぎます。小規模なRPGでもJsonUtilityなどを使いたいものです。このコースのセーブ機能の解説には期待しすぎないようにしましょう。

 

Learn To Create An RPG Game In Unity

2DのJRPGでフィールドマップの移動も実装したいという方はこちらをどうぞ。最終的に出来上がる作品の雰囲気は『Motherシリーズ』に近く。しかしながらバトルシステムはファミコン時代のFFのような見た目。攻撃も魔法もアイテムも使える、レベルアップも出来るという、PRG制作解説コーズにおいて図抜けた内容となっています。フィールドマップも自作で作らせてもらえます。

しかしながら以下の点に注意です。

全編英語

なぜかイタリア語の字幕も選択できますが、日本語解説は一切ありません。全編英語です。英字幕が備わっているだけ有難いと思い、グーグル翻訳にでも打ち込んで少しずつ学習していきましょう。もちろんネイティブの方以外は他の日本語のコースよりも学習スピードが落ちます。

フィールドやカメラの取り回しが複雑

私の飲みこみが悪いだけかもしれませんが、カメラがキャラを追尾しなかったり、予期しない動きをしたり、フィールドを移る際に本来出現して欲しい位置にキャラがいないなどの不具合を何度となく起こしました。ソースコードもやや複雑なので、もっと簡潔に作れないものなのかと思いしました。

 

 

差し当たって以上の2コースに関しては、私は最後までやり通し、お値段以上の価値のあると思いました……といっても、セール期間中に各々3000円程度で購入したコースなのですが。皆さんも購入される際はセール期間中を狙いましょう。